夏になると子供に日焼け止めだけではなく
虫除けも使う機会が増えます。
しかし、このときにふと疑問が…。
日焼け止めと虫除けは、どちらも薬品系の
アイテム。
できれば両方使いたいところですが、両方
使っても問題はないのでしょうか?
そこで今回は、日焼け止めと虫除けを両方
使う場合の順番や、注意点をご紹介します。
子供への日焼け止めと虫除けの併用!順番間違えると焼ける!?
日焼け止めと虫除けは、両方一緒に使うことが
できます。
しかし、正しい順番で使わないと本来の効果が
得られないため、せっかく日焼け止めを
塗っても焼けてしまう可能性があります。
日焼け止めと虫除けを両方使う場合は
①日焼け止め
②虫除け
の順番で使うようにしましょう。
これは、次のようにそれぞれのアイテムの
性質に関係しています。
まず日焼け止めは、使うことでお肌に膜をはり
紫外線を吸収・防ぐ役割があります。
そのため、日焼け止めを始めに使う必要が
あるのです。
次に虫除けですが、虫除けは虫除け成分が
「揮発」しないと効果がありません。
つまり、始めに虫除けを塗ってその上から
日焼け止めを塗ったら、虫除け成分が揮発
できなくなります。
では、塗り薬を使っている場合の順番は
どうなるのでしょうか?
塗り薬はお肌に近くないと効果が発揮され
ません、そのため
①塗り薬
②日焼け止め
③虫除け
という順番が、正しい使い方です。
いずれの場合も、虫除けを1番最後に使うと
覚えておきましょう。
日焼け止めと虫除けは混ぜるな危険!起こり得るリスクとは
日本製のアイテムは品質管理がきちんと
されているため、それほど心配はありません。
しかし、海外製の虫除けで「ディート」と
呼ばれる成分が配合されている場合は
注意が必要です。
ディートとは、虫除けスプレーに含まれている
ことが多い成分で「昆虫忌避剤」と呼ばれる
化学物質です。
長時間強い虫除け効果があるため、登山や
キャンプのように屋外で過ごす場合には
おすすめですが、実は過去に日焼け止めと
ディート入りの虫除けを同時に使ったことで
次のような被害が報告されています。
※2013年に、当時台湾在住だったOさんが
日焼け止めを塗った後に、ディート入りの
虫除けを使いました。
するとそのわずか10分後、Oさんは意識不明に…。
この出来事は、日焼け止めに配合されている
何らかのクリームと、虫除けのディートが
化学反応を起こしたからではないかと
いわれています。
上記のように、日焼け止めとディートを含む
虫除けは使い方次第で健康被害が起こる
可能性があるため、ディートには以下の
ように使用制限があります。
・生後6ヶ月以上2歳未満の子供…1日1回
・2歳以上12歳未満の子供…1日3回
子供にディート入りの虫除けを使うときは
年齢に合わせて正しい回数を守って使うことが
大切です。
他にも、次の項目を意識して使うとより安全面が
高くなります。
1.ディート入りの虫除けを使う前には、パッチ
テストを行う
2.手と顔には虫除けは使わない
3.スプレータイプよりも、塗るタイプを
4.虫除けの必要性がなくなったら、すぐに洗い流す
年齢の低い子供ほど、口になんでも入れ
やすいため顔と手には極力、虫除けは
使わないようにしましょう。
まとめ
子供に日焼け止めと虫除けを一緒に使う場合は
効果を得るためにも次の順番で使うように
しましょう。
・日焼け止め→虫除け
・塗り薬→日焼け止め→虫除け
また、ディート入りの虫除けと日焼け止めを
一緒に使う場合、使用量や制限年齢を考慮して
使わないと健康被害になる可能性があるため
注意が必要です。
■安全面を考慮して
・使う前に腕の内側で必ず、パッチテストを行う。
・吸い込み防止のため、スプレーよりも塗る
タイプの虫除け。
・手と顔には使わない。
・虫除けは最長4時間を目安とし、必要性がなく
なったらすぐに落とす。
この他にも、虫が嫌う天然ハーブの香りを使って
虫除けをする方法もあります。
使いやすさや子供の年齢を考えて、正しく日焼け
止めと虫除けを使っていくようにしましょう。