ペットと長い間一緒に生活していると、愛犬の
寿命をふとしたときに感じることがあります。
飼い主としては愛犬ができるだけ、最後の瞬間
まで苦しまずに旅立ってほしいと思いますよね。
ではそういったとき、私たち飼い主は愛犬にどの
ようなことができるでしょうか?
今回は、愛犬との最後で後悔しないための
心構えや行動について、ご紹介していきます。
犬は犬(自身)の死がわかるのか?死を看取った人が感じたこと
ペットの犬を含め動物には、自分の死期が分かると
いわれています。
また、動物には自分が弱っている姿を他者・周りの
ものに見せないという本能があります。
飼い犬の中にはその本能に従って死期が近づくと
飼い主の前から、ふいに姿を消すということも
少なくありません。
特に、老衰が原因で死んでいく場合、死期を感じると
飼い主の前から姿を消し、敵が回りにいない場所に
隠れ、自身の体力が回復するのを待とうとする傾向が
あります。
しかし、老衰の場合は体力が回復することが難しく
そのまま飼い主と会うことなく、離れた場所で
旅立っていくということも…。
このように、自分の死期が近づくと動物の本能から
姿を消すのではないかと考えられていますが、実際の
ところはまだ謎に包まれているのが現状です。
しかし、飼い主の中には飼っている愛犬が死期を悟り
いつもと違う行動をした姿を見たことがある方も少なく
ありません。
ここで、Oさんの話を例に出しましょう。
Oさんと愛犬のクロは、散歩のときにOさんの
お兄さんと3人でよく公園でボール遊びをする
ことが多かったそうです。
普段であれば、転がったボールをボール遊びが
苦手なOさんではなく、お兄さんの方に渡して
いたクロ。
ところが、その日に限りクロはお兄さんでは
なくOさんのところにボールをずっと持って
きてくれたそうです。
その数日後、クロは天国へ旅立っていきました。
このように、犬の中には自分の死期を悟ると大好きな
飼い主との思い出づくりをしようとすることもあると
いわれています。
犬の最後に立ち会えなかったら犬は寂しい?後悔しないために
さまざまな理由から、愛犬の最後に立ち会うことが
できないことがあります。
そんなとき、犬たちはどのように思って
いるのでしょうか?
犬は自身の死期が近づくと、自分なりの
タイミングや方法を使い飼い主やその家族に
別れを告げるといわれています。
飼い主であるあなたの前から姿を消し、旅立って
いったのであれば大好きなあなたに自分の弱った
姿を見せて悲しませたくないという、犬の気持ちが
込められています。
つまり、最後に立ち会ってもらえなかったから寂しい
という思いではなく『あなたに悲しい思いをさせたく
ない』という愛情が込められているのです。
そんなときは無理に愛犬を探そうとするのではなく
悲しいとは思いますがそっと気持ちを受け取って
あげましょう。
そうはいっても愛犬の死後、私たちは「もっと
○○してあげればよかった…」と後悔することも
多くあります。
愛犬が亡くなってから後悔しないようにする
ためにも、愛犬の死期が近づいてきたかも
しれない…と感じたときは、次のことを
意識して過ごしてみると良いかもしれません。
1.できるだけ愛犬とスキンシップをとる
上の項目でも説明したように、犬の中には自分の
死期を悟ると飼い主の前から姿を消してしまう
ことがあります。
姿を消しても後悔しないように、できるだけ愛犬と
いつも以上に触れ合うことを心がけましょう。
大好きなあなたと触れ合うことで幸せな気持ちに
なり、愛犬の心拍数が安定するという
メリットがあります。
2.一緒にお散歩する
死期が近づいてくると、自分の足ではもう動く
ことができなくなっているかもしれません。
愛犬の体調が良さそうなときに、抱っこや
カートを利用して一緒にお散歩してみましょう。
犬も人間同様、ずっと家の中にいるとストレスが
溜まってしまいます。
ただし、死期が近づいてきている犬は少しの刺激
でも、体調が変化してしまう可能性があります。
散歩するときは万が一のことを考え、すぐに
病院へ行けるよう準備をしておくと安心です。
3.愛犬の好きなものを与える
食事制限がないのであれば、好きな食べ物を
与えるのも良いでしょう。
自分で飲み込む力がないときは、愛犬が飲み
込みやすいようペースト状にして様子を
見ながら、ゆっくりと与えましょう。
自分の好物を口にできて、愛犬もきっと
喜ぶはずです。
まとめ
犬は自分の死期が分るといわれており、死期を
悟ると今までとは違う行動をすることがあります。
そんなときは、今まで以上に愛犬と過ごす時間を
大切にしましょう。
また、亡くなってから後悔しないよう
・できるだけ愛犬と過ごす時間を増やす
・体調が良いときに、お散歩にいく
・愛犬の好きな食べ物を与える
といったように、愛犬が喜ぶことをすると
良いかもしれません。
犬がある程度の年齢になってきたときは飼い主も
いつ別れがきてもおかしくないと覚悟を決めておく
ことも必要です。
もしも愛犬が、いつもと違う行動をするように
なってきたとしたら、死期が近づいてきている
のかもしれません。
後悔しないよう、できる限りあなたの愛情を
伝えてあげるようにしてくださいね。